遺言・相続ブログ

2013年2月19日 火曜日

婚外子(非嫡出子)と相続

   婚外子(非嫡出子)と相続

 本日(平成25年2月19日)の新聞記事で婚外子が相続について差別されているとの記事を見ましたので、この点について少しご説明いたしたいと存じます。

 婚外子(非嫡出子)とは、簡単に言えば、婚姻関係にない男女の間に生まれた子のことです。現在の民法では、非嫡出子の法定相続分は嫡出子の半分とされております。これは生まれながらにして差別であり、日本国憲法が要求するところと相反します。また、世界的に見てもこのような規定のある国は珍しいようです。婚外子と養子縁組をすると、嫡出子としての身分を取得できるため、相続において不平等なことはありません。もちろん、誕生後、両親が離婚しても、嫡出子としての身分は失いません。したがって、先妻の子と後妻の子の法定相続分は同じなのです。

 なぜこのような規定があるのか?それは、婚内子を優先するため、つまり「結婚して子供を産みましょう、もしくは、子供が生まれたら結婚しましょう」と言うことのようです。また、一般的に婚外子は父親と別居していることもあり、遺留分的な要素がないからではないか?とも個人的には考えてます。いずれにしても、この不平等な条文は改正されることなく今日まで残っているわけです。両親が結婚しないで子供を作ってしまい、その後も結婚しなかったからと言って、まるでペナルティであるかのように、生まれた子供が相続時に他の子供と差別されるのはいかがなものかと思います。時代にそぐいませんし、最高裁判所の判例もありますから、いずれ改正されると思われます。しかし、現状改正されておりません。今、相続を迎える非嫡出子の方は、裁判をしなければ、他の子と同じ法定相続分を獲得することはできません。

  そのためにも、念のため遺言書を書いてほしいのです。非嫡出子の親が責任をもって、ちゃんと遺言書を書き、家族や離れて暮らす家族も含めて総合的に判断して、後日の相続で、少しでも困らぬように遺言書を残してほしと思います。

  また、遺言書がない場合は遺産分割協議が基本になります。相続人全員で遺産分割協議をし、法定相続分のみならず、家族間の様々な事情、相続人の環境や状況など総合的に判断して、よりよい遺産分割協議ができますよう祈るのみです。


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投稿者 行政書士服部事務所