遺言・相続ブログ

2013年3月13日 水曜日

不動産の相続手続き

   不動産の相続手続き

 たくさんある相続手続きのうち、つい見逃されてしまうのが、不動産の相続手続きです。預金、貯金は銀行などの金融機関で、相続手続きをしないと、払い出しができなかったりすることから、一部の残高の少ない預金口座を除いては、しっかりと相続手続きをしております。

 「しっかりと・・・」というのは、銀行所定の方法、方式により払い出しをしてもらうことで、多くの場合、遺産分割協議をしていません。つまり、おそらく誰が相続するか決まっているにもかかわらず、遺産分割協議書を作成せずに銀行所定の方式(つまり、「相続人のうちこの人に払い出してもいいですよ。以後何かあっても銀行には文句を言いませんよ」という誓約付の相続届のような物)にしたがって払い出し手続きをしたというだけです。もちろん払い出しできますから、将来にわたって、相続人の間で問題がなければこれで良いのです。

 さて、見過ごされがちな不動産(土地、建物)の相続手続きについてです。預金、貯金と違い、相続手続きをしなくても、とりあえず問題になりません。生活もできるし、利用もできます。何らかの理由により、相続手続きをしなくてはならなくなった時にするのでも、出来なくなることはほとんどありません。面倒になったり、余計な費用がかかったりすることはありますが、不可能になることはありません(不可能に近い状態になることはまれにあります)。

 つまり、いま不動産登記をしなくても、いつかはすることになるわけで、そのいつかが来た時に、相続手続きをしなくてはならないはめになってしまった子孫が、苦労をするなり、多額の費用がかかるなりするのです。

 具体的時々ある例としては、祖父名義の不動産の相続手続きが挙げられます。この場合、多くのケースでは祖父の相続人による遺産分割協議があったかどうかはわかりませんから、祖父の相続人つまり祖父の子等4,5人(昔はだいたい4、5人はいた)が遺産分割協議をするべきなのですが、その子等も既に他界していると、その子等の子等が相続人に代わって遺産分割協議に参加します。その子等の子等もなくなっていれば、またその子等・・・となり、遺産分割協議に参加すべき相続人の人数が、20人とか30人と・・・となってしまうのです。
 ここまで広がると既にもう他人です。しかもこれだけ人数が増えると、認知症の方がいたり、海外在住の方がいたり、未成年者がいたり、行方不明者がいたり・・・と問題が山積みとなります。文句を言う人や、当然法定相続分をよこせと言う人もいます。到底、一般の方では処理できません。そこで専門家に相談するのですが、当然こうなると費用は結構かかります。数十万は覚悟する必要があるでしょう(相続人全員で少しずつ負担するという方法もある)。

 だからこそ、不動産の相続手続きはやっておいたほうがいいと思うのです。不動産の相続手続きをしないと、他人に自分のものであることを対抗できません。したがって、相続手続きはちゃんとやりましょう!という理由もあります。無論、借地、借家については必ずやっておいたほうがいいと思います。しかし、借地や借家以外の不動産でも、相続手続きをしておいたほうが良い理由は、何といっても、孫やひ孫の世代に迷惑をかけないようにするためです。

 少々おくれても構いません。ぜひ手続きをしてください。面倒だ!良くわからない!困った!という方は、ぜひ当事務所にご相談ください。当事務所では、司法書士や税理士とも連携しておりますので、どのような問題にも対応しております!なお、当事務所では預金等の相続手続きも代行いたしております。お気軽にご相談ください。
 


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投稿者 行政書士服部事務所