遺言・相続ブログ

2013年7月10日 水曜日

婚外子相続の件

    婚外子相続の件

  相続分についての民法の規定で、婚外子(婚姻していない男女の間に生まれた子)の相続分が、婚姻している夫婦間の子の2分の1とされている問題で、今年の秋にも最高裁判所の判決が出そうです。

  そもそも、なぜ半分なのか?これは、「婚姻して子供を産む」ことを政策的に進めたかったためでしょう。
  出ないと、例えば「相続財産を目当てに、金持ちの年寄りの子を作る」という不誠実な考えも出てきます。
  かつて日本が貧しかった時代(江戸末期や明治など)は、場合によっては「貧しい家の女性が、覚悟を決めて実行するということも、もしかしたらあったのかもしれません」
  現代ではこういうことはあまり考えられません。むしろ、いわゆる婚外子がいるケースでは、相続について争うことになるでしょう。お互いに言い分はあると思います。片方は「同じ子供なのに不平等だ!」「子に罪はない」と言います。実にごもっともです。国際的にもこの点で批判されております。しかし一方では、「長年同居してきた子とほとんど顔も合わせていない子で相続分が同じか?」であるとか「介護等で親の面倒を見てき子と自由に生きてきた子で同じか?」「養育費を受けとることで財産的にはある程度解決しているのでは?」と言った意見もあるでしょう。

  つまり、相続とは「十人十色」であり、家族関係、状況、相続人の性格、経済状況など様々なことに影響を受ける事なのです。ですから、同じ条件でも相続で争う家庭もあれば争わない家庭もあるのです。遺産の額は関係ないのです。

 このことは、婚外子に限りません。離婚をされており、先妻と後妻にそれぞれ子がいる場合なども要注意です。相手を知らないというのは怖いことです。今後交流を持つことがありませんから、遠慮なく主張してきます。

  被相続人はこの問題を家族に残しては絶対にいけません。自分は死んでしまうから関係ない・・・とは言えません。争いになると憎しみが、故人へ向かうこともあります。それがために墓参りには行かなくなることもあります。

  爆弾を落としてから旅立ってはいけません。必ず遺言書を残してください。多額の費用をかけずとも、相続対策をすることは出来ます。ぜひ一度ご相談ください。





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投稿者 行政書士服部事務所