遺言・相続ブログ

2015年11月21日 土曜日

遺言無効の重要な最高裁判決が出ました。

遺言無効の重要な最高裁判決が出ました。


 こんにちは。行政書士の服部です。
 しばらくぶりのブログ更新です。
 当事務所では、社会福祉士を採用し、成年後見や財産管理分野で活躍してもらっておりますので、社会福祉士のブログコーナーが開設されました。是非ご覧ください。

 さて、遺言無効の重要な最高裁判所の判決が出ました。
 民法条文に記載のない遺言の訂正の方法を認めるものであり、画期的です。故人の意思を最優先に考えた判例となりました。

 今回問題になった遺言は、自筆証書遺言と言い、遺言者本人が密かに遺言書を作成した事例です。この方が公正証書遺言を作成していれば、このような問題は起こらなかったと思われます。

 自筆証書遺言については、ご存知の通り、法律により作成の方法や訂正の方法が定められております。この方法に従っていないものについては、無効な遺言書もしくは無効な訂正となり、こればトラブルの原因になるのです。

 さて、問題の遺言書を作成された方は、自筆証書遺言を作成し、その後、開封し車線を引き、再度、封をして保管しておりました。なぜ捨てなかったのか?大いに疑問が残るところですが、それ以前に、なぜこの方は遺言書を書いたのでしょうか?

 ①自分の財産の承継者を自分で決めたかった
 ②相続争いを避けるため
 ③相続手続きを簡略にするため

 一般的には以上の3つが考えられます。
 しかし、③を期待するならば公正証書遺言にすると思われます。検認手続きが必要な自筆証書遺言では、③の効果は得られません。①はあり得ますが、この方は斜線を引いた後、別の遺言書を作成しておりません。そのため、斜線を引いたときには、「もうどうにでもなれ!」と考えていたのでしょうか・・・。②については、このような曖昧な訂正の仕方をしたが故に、かえって裁判沙汰となり、よりによって最高裁まで争い、画期的な判例まで作ってしまいました。弁護士費用もさぞ高額となったでしょう。まさに泥沼の争続であり、争った方々の親族関係は完全に回復できないくらいに断絶されたことでしょう。こんなことを故人は親として望んだでしょうか?

 おそらく、「うちの子は大丈夫だ」と安易に考えていたに違いありません。
 残念ながら亡くなられた方は、とんでもない負の遺産を残してしまいました。
 こういったケースは多々見受けられます。相続人にとってみれば、仕方のない事です。できれば、裁判沙汰にすることなく、少々の争いは仕方ないとしても、少々時間をかけてでも、相続人間で話合い、専門家を上手に利用して、大きな争いにならないように解決していきたいですね。

 当事務所では相続関係のご相談は初回無料です。いつでもご連絡ください。



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投稿者 行政書士服部事務所 | 記事URL